姫と年下王子たち
「工藤くん、いけーっ!!」


ひなちゃんの応援する声が聞こえた。


後ろに引いた左手を、俺は力いっぱいボールに振りかざした。

勢いが加わったボールは、そのままバックラインの線上に叩きつけられた。



ピッピー!!


試合終了の笛が鳴る。


結果は25対21で、俺らの3組混合チームの優勝。


飛び跳ねながら、クラスのヤツらとハイタッチをする、ひなちゃんの喜ぶ顔を見ることができた。
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