姫と年下王子たち
あたしは用意が遅いから、最後になってしまった。


ふと小部屋を見渡すと、あたしのほかに、もう1人教育実習生が…。


…笹野くんだっ。


今日もそうだったけど、笹野くんとは保健室前で乱暴にされそうになったときから、一度も話していない。


だから、とっても気まずい…。


あたしは、もらった色紙と花束を手に持つ。


「…あ、あたしが電気消して部屋を閉めるから、笹野くんは先に帰りなよ」
< 3,257 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop