姫と年下王子たち
それを今日…言いにきた。


言うと決めていたのに、店長の顔を見たら、思わず言葉に詰まってしまった。


あたしは、ゴクリと唾を呑む。


「あたし…、coco-toを辞めようと思って……」


それだけ言って、唇をキュッと噛み締めた。


あたしのあとに入ってきたスタッフも、今では一人前となった。

シフトが少ないあたしなんかより、十分に働いてくれている。
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