姫と年下王子たち
なぜなら俺は、美姫に抱きしめられたから。


「なにしてんねん、美姫…!こんなところでっ…。離しー…」

「離さないっ!」


そう言って、美姫はさらに強く抱きしめる。


俺の背中で、ポトンと美姫の巾着が地面に落ちる音がした。


震える腕で俺を抱きしめる、…美姫。


「桔平にとってそれが当たり前なら、秋月先生が同じような目に遭っても、桔平はそうするってことだよね…?」
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