姫と年下王子たち
今までは気丈に振る舞ってただけで、ほんまはこんなに泣きじゃくるまで…自分の気持ちを押し殺してたんか…。



“絶対振り向かせてみせる!”


この言葉は俺にやなくて、自分に言い聞かせてたんかな。

何度も唱えることで、崩れそうな想いを奮い立たせてたんかな…。


美姫の俺に対する…叶うことのない想いが、痛いほどに伝わってきた。


そんな美姫を…抱きしめてやりたい。
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