姫と年下王子たち
そうすればきっと、美姫の気持ちも少しは和らぐはず。


俺はそっと、美姫の背中に腕をまわそうとした。


しかし、あるものが頭を過ぎり、抱きしめようとした腕がピタリと止まった。


俺の頭を過ぎったもの…。

それは…、ひなちゃんの笑う顔やった。


ひなちゃん…。

俺は改めて、ひなちゃんへの気持ちを再確認する。


今ここで、美姫を抱きしめることは簡単にできる。
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