姫と年下王子たち
それは、俺の髪にあった。


以前までの俺の髪は、銀髪でえりあしを伸ばし、両サイドに稲妻の剃り込みを入れていた。


しかし今は、ピンで止めていた前髪とえりあしは短く切られ、そして髪色は…なんと黒っ!


ワカメのような、ひじきのような、カラスのような黒さ…。


この教室にくるまで、何人かの知り合いとすれ違ったが、誰一人として俺だとは気づかなかった。

みんなスルー…。
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