姫と年下王子たち
まるで、触れたら壊れてしまいそうな…ガラスのよう。



「…お、俺の話はそれだけだっ。園花、お前の話はなんだよ?」

「…えっ。わ…私…!?」

「ああ。さっきなんか言いかけてたろ?」

「わ…わ、私はっ……」


園花は、あっちを見たりこっちを見たり、実に落ち着きがない。

肩もぶるぶると小刻みに震えている。


体が弱い園花だから、少し体調が心配になった。
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