姫と年下王子たち
そして肩に手を添えようとしたとき、園花が俺の顔を見上げた。



「…わ、私は、絢斗くんのことが……、す…す…す……好き…で…す」


園花のまっすぐなまなざし。

俺は園花のその想いに、目を逸らすことさえできなかった。


…これが、告白。


生まれて初めて、だれかからされた…告白だった。


なんだろう…。

この…心が温まるような感覚。



俺が見つめる園花の瞳に、徐々に涙が滲む。
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