姫と年下王子たち
そんな園花の両肩に、俺はそっと手を置いた。


「…ありがとう、園花。お前のその気持ち、ちゃんと伝わったから」


ずっとひなばかりを見てたけど、そんな俺でも好きになってくれる人がいた。


その人が、俺に直接「好きだ」と告げてくれた。


こんなにも照れくさくて、心が歯痒くなるものだとは思わなかった。


…いや。

それは、告白してくれた相手が、園花だからかな。
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