姫と年下王子たち
まるで、その輪の中心に芸能人でもいるかのように、押し合う女の子たち。


「ねっ、ちょっと見に行こうよ!」


好奇心旺盛のメグが、イタズラっぽく笑った。


「そんなことより、早く行かないとカフェ混んじゃうよー!」

「わかってる、わかってるー!すぐに戻るから♪」


あたしたちの忠告を軽く受け流して、メグは人だかりの中へ入って行った。


「も~…、メグってば」
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