姫と年下王子たち
会っちゃいけない気がして、避けている。


ずっと会わないようにしていたのに、今さらどんな顔して会えばいいのかっ…。



「バーカ。俺たちに敵うわけないだろっ」


けどあたしは、その数秒後には簡単に捕まってしまっていた。


「なんで逃げるの?」

「…す、すみません…」


長谷川くんに圧倒されて、肩をすくめる。


あたしは首根っこを摘まれた子猫のように、絢斗に服の襟を摘まれた。
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