姫と年下王子たち
そうなると、かなり面倒くさい。



「いっただきまーす!」


俺は手を合わせると、白飯を頬張った。

おふくろも俺の向かいに座り、朝メシを食べ始める。


すると、おふくろが箸を止めた。


「あ~、そうそう!」


俺に、なにか言いたげだ。


「今日、ひなちゃんとデートするんだってね」


…ん゙っ!?


「…ゲホッ、ゲホッ!」


おふくろの思いもよらない発言に、俺は白飯を喉に詰まらせた。
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