姫と年下王子たち
ああだこうだと考えたが、結局初めから決めていた服になった。


ダメージの入ったジーンズを履き、英語のロゴが入った白のロンTに、黒のライダースを羽織る。


デート服に着替えると、次は洗面台の前へ。

ワックスを手に伸ばし、いつもより時間をかけて、丁寧に髪をセットする。


「よし!…べつに、変じゃねぇよな?」


セットし終わるころには、ちょうどいい時間になっていた。
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