姫と年下王子たち
単車のキーを握りしめ、俺は家を出て行った。



9時頃には、ひなの家に到着。


「おはよー!」


そう言って、ひなが玄関のドアを開けた。


いつもと同じ『おはよー!』のはずなのに、今日のひなは一段とかわいく見えた。


ベージュのロングカーデの袖をギュッと握っている仕草がツボすぎる。


下はスキニーだから、単車でも大丈夫だな。


俺は、ひなの頭にヘルメットを被せた。
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