姫と年下王子たち
おいおい、俺を放って行く気かよ。


とツッコミたくなったが、ひなの喜ぶ姿が眩しいくらいに目に焼きつく。


「絢斗、早くー!」


無邪気な笑顔を見せて、ひなが先へ先へと進む。


あいつ、マジで俺を放って行く気だなっ。


俺は苦笑しながら、ひなのあとをついて行った。



俺が連れてきたのは、水族館。


この水族館は、1年ほど前にオープンしたばかりだ。
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