姫と年下王子たち
まるでネジの巻きが切れた人形のように、動かなくなったひな。


その視線の先には、ガラス張りの正面玄関に俺たちの姿が映っていた。


デコボコと言われそうなほど、身長差のある2人がそこにいた。


しかしまた、同じく映し出される…繋がる手。


ひなは意識してるのか、さっきまでの元気はどこへやら…。

恥ずかしそうに、顔を下に向けた。


「…ほら、行くぞ!」
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