姫と年下王子たち
ひなは俺を引っ張り、視界に広がる魚たちを眺めていた。


水族館内を通路に従って進んで行っても、笑顔が絶えることのないひな。


正直、ひながこんなに喜ぶとは思っていなかった。

だって、いくら子供みたいとはいえ…もう大学生だし。


だけど、本当に連れてきた甲斐があった。


と同時に、あることを思った。


俺の隣で、こうして楽しそうに笑ってくれる人がいたら、どんなに毎日が幸せか。
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