姫と年下王子たち
そして、ある場所に向かって単車を走らせる。



真っ青だった空が、徐々にオレンジ色に染まり始める。


よしっ。

予定通り、間に合った。


道の脇に単車を止める。


ふっと香る、潮の匂い。

規則的に心地よく耳に響く、波の音。


…そう。

俺が連れてきた場所は、目の前に海が広がる真っ白な砂浜。


道路から堤防の階段を越えて、砂浜に出ることができる。
< 3,668 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop