姫と年下王子たち
前にテキトーに走っていたときに、この場所を見つけた。



「海だーっ!」


ひなは砂浜に足を踏み入れるなり、波に向かって走って行った。


まるで、よくある映画のワンシーンのようなセリフとひなの行動に、思わずふっと笑みがこぼれる。


「砂、入っちゃった…」

「そんなに走るからだろっ」


ペロっと下を出して、ひなはブーツを逆さまにして、中に入った砂を出す。
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