姫と年下王子たち
この砂浜は、堤防で道路と遮られているため、自然と2人だけの空間をつくり出してくれる。



「ひな、こっちこいよ」


俺が手招きすると、ひながちょこちょこと歩み寄ってきた。


どかっと俺は砂浜に座り、あぐらをかく。

そして、その上にひなを座らせた。


「…絢斗、なんか恥ずかしいよ…。自分で座れるからぁ」

「いいんだよ。じゃねぇと、ひなの服が汚れるだろ?」
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