姫と年下王子たち
ここでもしひなが、「うん、わかった。捨てる」なんてことを言ったら、俺はもう立ち直れー…。


「ありがと」


ふと、そんな言葉が聞こえた。


「…え?」

「わざわざあたしのために選んでくれて、ありがとっ」

「ひな…」


今まで、泣いたことなんてなかったけど、…なんでだろ。

ひなの言葉が嬉しすぎて、妙に目の奥が熱くなった。


「それに絢斗のことだから、考えに考えてこのストラップにしたんでしょ?」
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