姫と年下王子たち
だが俺は、その言葉を飲み込んだ。


前にひなを捕まえて、涼の家で話をしたとき…。


“でもやっぱり…、あたしは教師を目指すんだからー…”


と、ひなは言っていた。


ひなが教師を目指し、俺たちが生徒である以上、恋をしてはいけないと。


俺からすれば、「そんな堅たいことなんて、どーでもいいじゃんっ」と言いたくなる。


まずひなは、まだ“教師”じゃねぇんだからっ。
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