姫と年下王子たち
「迷惑なんかとちゃうっ。俺が履いてほしいから、買っただけ!…やから、もしよかったらもらってやって?」


俺がひなちゃんの頭を撫でると、ひなちゃんの口元が徐々に緩んでいった。


「ありがと、桔平くん」

「どういたしまして」


キュートな顔でお礼を言われて、俺は顔が熱くなった。



映画館を出ると、空はもう真っ暗やった。

いよいよ次が、最後のスポットになる。
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