姫と年下王子たち
「お次でお待ちの方、どうぞ~」


ほどなくして、俺たちにも順番がまわってきた。

ひなちゃんを先に乗せ、俺があとに乗る。


向かい合って座る、俺たち。


「もしかしてひなちゃん、高所恐怖症やない…?」

「ううん、ヘーキ!」


俺たちを乗せたゴンドラは、徐々に上に上っていく。


この観覧車は、この辺りでは定番のデートスポットやけど、カップルが多い理由はほかにもあった。
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