姫と年下王子たち
その噂の内容を実行するかしいひんかで、心臓が飛び出そうなくらいバクバクしてる。


そして無言の俺を乗せたまま、ゴンドラは上へ上へと上っていく。


「うわぁー!見て、桔平くん!とってもキレイだよ!!」


まるで子どものようにはしゃぐひなちゃんの声だけが、ゴンドラの中に響く。


窓に頬を貼り付けながら、眼下に広がる夜景を見つめるひなちゃん。

ビルも車も道も人も、あんなにちっちゃく見える。
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