姫と年下王子たち
それは、…もうすぐ頂上に辿り着くことを意味してた。



「なぁ、ひなちゃん」


俺は、意を決して口を開いた。

心臓の音が、やけに大きく聞こえる。


「隣…、座ってもいい?」

「え、…隣?いいよっ」


ひなちゃんは快く返事をすると、横にあった自分のバッグを膝の上に置いた。


俺は冷静を装いながら、ひなちゃんの隣に座る。


ゴンドラの中は、横に並ぶと肩と肩が触れ合うほどの狭さ。
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