姫と年下王子たち
そのさり気ないボディタッチが、また一層俺の緊張を高める。

そうこうしているうちに、俺たちを乗せたゴンドラは頂上へ。



「…ひなちゃん」

「ん?」

「ちょっとの間、目…つむっててくれへん?」

「目?こう?」


これから俺にキスされるとも知らずに、なんの疑いもなく、ひなちゃんは言われるままに目を閉じた。


俺の目の前には、無防備にも目をつむるひなちゃん。
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