姫と年下王子たち
土曜講習で制服を着て学校へ行っていると、曜日感覚が狂う。


俺は、雨で立ち往生している秋月さんの肩を軽く叩いた。


「それならちょっと待ってて」


秋月さんをその場に残し、一度家に戻った。


玄関に買った荷物を置き、折りたたみ傘を靴箱に立てかけ、その隣にある傘立てから2本の雨傘を引き抜いた。

そして、また家を出た。



「はいっ」


俺はスーパーで待つ秋月さんに、持ってきた傘を差し出した。
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