姫と年下王子たち
秋月さんが器用な人間でないことくらい知っている。


両手に荷物を持ったまま傘を差すなんて、秋月さんがそんな2つのことを同時にできるわけがない。


「じゃあ、お言葉に甘えて…」


その言葉に黙って頷いて、秋月さんの家へ向かった。



だが、俺ん家から秋月さん家までそれほど距離はないため、あっという間に着いた。


「送ってくれてありがとう!それに、荷物まで持ってくれて助かったよ!」
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