姫と年下王子たち
なんという不運。


青ざめた顔で肩を落とす秋月さん。


「で、その合い鍵の新しい隠し場所は?」

「…それが、……わかんない」

「は?」

「だって、急にお母さんが変えたから、どこかなんて覚えてないんだもんー…!」

「…ったく、なにやってんだよ」



それから20分ほど、2人で家の周りを探してみた。

まるで、小学生の宝探しゲームだ。


しかしこれだけ探しても、その宝はなかなか見つからない。
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