姫と年下王子たち
「…わっ!」


突然、後ろからだれかに目隠しをされた。

一瞬にして目の前が真っ暗になって、その場でパニクる。


「だ…、だれっ…!?」


尋ねても、その人はなにも答えてくれない。


「だーれだっ?」


そのかわりに、後ろから優しい声の問いかけが返ってくる。


知ってるよ、この声。

この優しい声、大好きだもん…。


ずっとずっと…この3年間、電話越しで聞いていた声……。
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