姫と年下王子たち
「飯は?」

「ないから」


絢斗はしぶしぶ生卵をフライパンに戻して、自分で焼いていた。


「洗い物も絢斗ね!」

「俺は、パシリかよ~…」

「調子に乗りすぎたことを反省しなさいっ」

「ひな、ごめーんって」


そうして絢斗はブツブツ言いながらも、あたしたちが食べ終わったお皿も洗った。


日本一の暴走族の総長が洗い物してるだなんて、ちょっとウケるかも。
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