姫と年下王子たち
慌てて隠れると、部屋から出てきたのは咲斗だった。


目を擦りながら、1人で便所の方へ向かって行った。


なーんだ…、焦って損した。


でも、これはチャンス!

咲斗が起きてるなら、運ぶ手間が省ける!


俺は、便所から出てくる咲斗を待った。



「…あれ?兄ちゃんもおしっこ?」

「俺は、違うんだけどな」

「じゃあどうしたの?」


咲斗が首を傾げる。
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