姫と年下王子たち
「咲斗。お前、今から翼の部屋に行って、そこで寝ろっ。俺は、ひなの部屋に行く」

「なんで?」

「俺は、ひなが心配なんだ。だから俺が守ってやんねーとダメだろ?」


俺がそう言うと、眠そうだった咲斗の顔がパッと明るくなった。


「わかった!兄ちゃん、優しいね!」

「当たり前だろ!」


俺は、優しく咲斗の頭を撫でる。


よくできた弟だっ!


「それと…咲斗っ。ひな、起きてねぇよな?」
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