姫と年下王子たち
「ダーメっ!!」


そう言ってくると思った。


「あたしは、遊びに行くんじゃないの!勉強を教えに行くのっ!」

「でもあいつ頭いいし、家庭教師なんかいらないじゃん」

「それでも頼まれたんだから、行かないとダメでしょ!」


絢斗は、お菓子を買ってもらえない子供みたいに、プーッと頬を膨らます。


そんな顔したって、ダメなものはダメーっ!


「…だって、ひなもターゲットにされたらイヤだし……」
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