姫と年下王子たち
すぐに謝ってはみたけど、コウタは無表情だった。


「一浪して未だにD判定って、笑えるだろ?」

「…そんなことない」

「ウソつくなよっ。いいよな~、お前は明煌大学だし」

「……………」

「本当は俺のこと、バカにしてんじゃないの?どーせ心の中では、また落ちるとか思ってんだろっ?」


まるで人が変わったみたいに、眉間にシワを寄せて、あたしに詰め寄るコウタ。
< 545 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop