姫と年下王子たち
その威圧感に耐えられなくなって、あたしの目からは涙が溢れた。


「なに泣いてんだよ。こんな結果で、泣きたいのは俺の方だっつーの!」


コウタの合格を一番に望んでいるのに…。


会いたくても、コウタの勉強を邪魔しちゃいけないと思って、我慢してきたのに…。


「ひなは俺が必死で勉強してるときも、大学の友だちとワイワイやってるんだろうな~。はぁ…、本当にひながうらやましいよ」
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