姫と年下王子たち
「…それが、心配なんだよ」


なんで、俺の気持ちがわからねぇかなー…。

心配で心配でしょうがねぇのに…。


ひなはふと、腕時計を見た。


「ヤバっ!もうこんな時間っ!?早く行かなくちゃ…!」


ひなは慌てて、バッグを肩にかけた。


「じゃ、いってきます!」

「…あ、ひなっ…!」


心配する俺をよそに、ひなは家を出て行った。


くそぉ〜…、ひなのバカ野郎っ。
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