姫と年下王子たち
さすがに玄関のドアは開いていないと思い、俺は家の裏へ回った。


そして下から、ある窓を眺める。


2階の、左から3番目の出窓…。


確か…、桔平の部屋の窓はあれだな。


部屋は静まり返っていて、外にはなにも声が聞こえてこない。


その静けさが…声を出してはいけない、なにか怪しいことをやってるんじゃないかと思わせる。


俺は妙な胸騒ぎがして、いてもたってもいられなかった。
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