姫と年下王子たち
絶対に見られちゃいけない。


俺がそっと木の陰から覗くと、ひなと桔平がこちらを向いていた。


…気づかれたかな。


しかしまたすぐに桔平は勉強を再開し、ひなはその勉強を見ていた。


ふ~…。

なんとか、気づかれてねぇみたいでよかった。


俺が部屋を覗いていると、後ろの道を女が通った。


その女はそのまま通り過ぎると思ったら、振り返って俺を二度見した。
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