姫と年下王子たち
でもその態度が逆に、「今から彼氏に会いに行く」と言っているようなもんだった。


ひなは、会いに行くことを隠してるかもしれねぇけど、俺にはバレバレ。


そんなひなを見るたびに、俺の心はチクチクした。



「ひなちゃん、あんな慌ててどこ行くんやろな~」


桔平がそう言いながら、ベッドに寝転んだ。


「たぶん、彼氏のとこだろ」

「…えっ!?ひなちゃん、彼氏おるん!?」
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