姫と年下王子たち
長谷川くんはバスタオル姿のあたしをよそに、マイペースに髪を乾かす。


「で、なんで服着ないわけ?俺を誘ってるつもり?」

「…そ、そんなんじゃ……!」


決して、そう言うわけではなくて…。

ただ…。


「実は…、着替えがなくて…」


どうしようかと困ってたら、長谷川くんが入ってきたの…!


話をややこしく、しないでよっ。


「なら、早くそう言えよ」
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