姫と年下王子たち
長谷川くんは髪を乾かすと、そのまま出て行ってしまった。


「え、あっ、ちょっと…!」


どこ行っちゃうの、長谷川くーん…。


長谷川くんが、唯一の頼みの綱だったのに…。


長谷川くんにあたしの着替えを取ってくるのをお願いすれば、この危機は脱出できたのに…。


長谷川くんのバカー…。


あたしは再び、窮地に追いやられる。


…するとまた、脱衣所のドアが開いた。
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