姫と年下王子たち
「…うわっ、ビックリした……」


驚いて目を丸くするあたしを無視して…。


「はいっ」


長谷川くんが脱衣所に、なにかを投げ入れた。


見ると、それはパーカーとスウェットだった。


「それ着て帰っていいから。じゃっ」


それだけ言って、長谷川くんはドアを閉めた。


あたしには大きすぎるくらいの、長谷川くんの着替え。


長谷川くん…、自分の服をわざわざ取ってきてくれたんだ…。
< 744 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop