姫と年下王子たち
店長が車のドアを開けてくれた。


「…すみません。あたし、迷惑かけてばっかりで…」

「大丈夫だよ!長谷川くん、秋月ちゃんを送ってあげてっ」

「りょーかいっす」


長谷川くんは、あたしの荷物を自分の肩にかけた。


「自分の荷物ぐらい、自分で持つよっ!」

「いいって。じゃ、店長お疲れ様です」


長谷川くんはそのまま、あたしを放ってスタスタと歩き出した。
< 747 / 3,957 >

この作品をシェア

pagetop