雨の繁華街
「悪かったな、延長してもらって。予定大丈夫か?」
「全然平気っすよ、たまには店にも貢献しないと」
土砂降りの外。俺はバイト先であるファミレスの店頭入り口で作り慣れた作り笑いを浮かべて店長からの言葉に応対する。まあなまじ、延長したのも今月休み過ぎたせいで金銭的に少しばかり不安もあるし確かにたまには貢献せねば陰で何を言われたことかわかったもんじゃない。
「それじゃ、すんませんお先に失礼しますー」
「おー。練習頑張れよー」