ビターチョコに願いを込めて
彼女に片想いする彼に片想いをする日々。

それは、明日も明後日も続いていくんだと思ってた。





「ん」



朝、おはようの挨拶よりも先に彼に差し出されたのは、スーパーの袋。



「何……これ」

「ミルクチョコ」

「買ってきてくれたの?」



受け取って中を確認すると、確かにミルクチョコレートが大量に入っている。



「いや、姉貴の」

「お姉さんの?それをなんで私に」

「この前、姉貴に俺のプリン勝手に食われたから、あいつが買い溜めしてた腹の肉の肥料全部盗んできた」

「腹の肉の肥料って……」



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