幼馴染の定義【完】
明らかにあたしのことを避けているのに、お互いが1人の時に話し掛けて来るのは何でだろう。
嫌われてるわけでは無いんだろうか。
そんなことを繰り返し脳内で考える。
今日も斗真の部屋の明かりが灯ることは無い。
もう23時を過ぎたのにだ。
ベッドに潜り込む。
斗真が帰って来たらすぐわかるように、カーテンを締めたことは一度も無い。
これじゃあ本当、ストーカーと変わらない。
どうやったら斗真の瞳に映れるんだろう?
特別多くは望まないから、少しだけ昔みたいになりたい。ただそれだけなのに。
恋人になりたいとは言わないから、せめて友達になりたい。