幼馴染の定義【完】
俺を、



――いつの間にか季節は本格的な冬になった。


クリスマスも終わり、早いことで受験まで1ヶ月を切った。


最近は専ら駅前にある塾に入り浸っている。冬季講習はもちろん、塾の学習室何かに常に居る状態だ。

はじめちゃんは嫌だ嫌だと言いつつもあたしに付き合ってちゃっかり勉強してるし……後、何故か斗真も一緒だったりする。


中学から一緒だけどこの3人が揃うのなんて異様な光景だと思う。

……そう思うのはあたしだけなんだろうけど。



斗真は相変わらずピアスはジャラジャラだし髪色だって明るい。それでもちゃんと大学を受験するつもりらしい。……どこに行くのかまでは聞けなかったけど。


彼女と別れてからの斗真はどこかひたむき、と言うか、勉強に力を入れ始めたように思う。毎朝恒例となりかけていた廊下での駄弁りにも斗真は参加していなかったし。


空いた時間は常に机に齧りついて居たように思う。

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